2004.12.30 Thursday
テレビのウソとホント
とりあえず↓を参照のこと.
体験者は語る これがテレビの「やらせ」の実態だ! 何故これを取り上げたかというと,最近こんな本を読んだからだ. テレビの嘘を見破る 今野 勉 この本の筆者はテレビのドキュメンタリー番組の制作者として,どこまでが「やらせ」で,どこまでがそうでないかを読者と一緒に考えようとしたが,結局本の中ではちゃんとした解答は得られなかった. この番組の内容を本に照らし合わせると,上のURLの内容が事実だとすれば,完全に「やらせ」であると言い切れる. 制作者がどのような意図でこのコーナーを作ったのかは分からないが,取材先を探す努力を怠り,適当に見つけてきた相手に事実とは全く異なるシナリオを押しつけて,堂々と放送するあたりに制作者の倫理観を疑う.最近はインターネットなどで一般視聴者も様々な情報を手に入れることができるため,制作者の手法などもかなり容易に知ることができる. つまり,視聴者の目も肥えてきてるのだから,制作者も気合いを入れて番組制作を行って欲しいということだ. ちなみに,最初のURLのページで書かれている「アキバ系」については,これらの番組(コーナー?)を「典型例の再現」と考えればまだ納得がいくかもしれない. 「今秋葉原にいる人々の典型はこんな感じです」ということを伝えるのが制作者の意図であれば,取り上げられた人が実はこれにあまり当てはまらなくても,本人の了承さえ得ていれば良いのかもしれない. 最後に「やらせ」をやらされた某大学のゲームサークルの人々に聞きたいのだが,「やらせ」と分かっていて,それを「やらされている」のなら,何故その時点で断らなかったのだろうか? 『せっかくの機会だから出てみようということになった』とあるが,結局断らなかったのなら自分たちも「やらせ」の片棒を担ぐということに同意したのと同じであると思う. 別に制作者サイドの肩を持つわけではないが,「やらせ」は筋書きを書く制作者と,それを「演じる」人たちによって成り立つ. 先日自殺したアイリス・チャンの書いた「レイプ・オブ・ナンキン」のように,適当な写真を筆者の都合の良いように切り貼りした捏造写真(あくまで疑惑だが)とはレベルが違うように思える. まあ,上のページの最後に述べられていた 『ですからみなさんも、テレビには「やらせ」が山ほどあると思った方がいいですよ。 と言うか、マジなって見ていたらバカを見ますって、ホント。』 は真だと思う. |