2004.08.14 Saturday
ナベツネ氏,巨人オーナー辞任!
こんな形で辞任するとは思わなかった.
巨人・渡辺オーナーが辞任 明大投手に200万円(共同通信) たかが200万,されど200万. ナベツネ氏が導入したドラフト逆指名制度によって,各球団はドラフトの目玉と呼ばれる選手に手を変え,品を変え様々な条件を提示し,プロに入って活躍するかどうかも分からないのに高額な契約金を払った. 契約金の上限は一応決まっている(確か1億円くらいだったと思う)が,上限は有って無いようなものだと言われてるし,額面上は上限だとしても,いろんなオプションがついている場合もある. 例えば,巨人の高橋(由)選手は当初ヤクルト志望だったが,彼の親の事業を読売グループがバックアップするという条件提示があったために結局巨人を逆指名した,という噂が当時流れていた. 西武の松坂投手にも同じような噂があった.彼の場合,ドラフト時は高校生だったので逆指名はしていないが,指名権を得た西武が横浜志望だった彼をどのようにしてオトしたのか,という話は当時ちょこちょこ耳にした. こういう状況の中,巨人のスカウト氏は数億という金が動く今のドラフトで,200万という金額は大したこと無い額であると考えたのではないかと私は思う. この金銭受け渡しで明大の一場選手のプロ野球への道は非常に厳しいものになった.本人も言っているが,相手が強引でも結局受け取ったのは悪いことである.この事件によって彼の投手としての資質が減るわけではないが,「スカウトから不正にお金を受け取った」というケチがついてしまった.阪神や他の球団も獲得を目指していたのでこれらの球団が再度獲得を目指すかもしれないが,プロになったとしてもこの事件がしばらくついて回るだろうことは容易に予想できる. 彼がプロで野球を続けるには,プロ野球の厳しさと同時に世間の目と戦うことを覚悟しなければならない.ダイエーの新垣投手も去年同じような境遇にあった(彼の場合は彼も被害者の1人である)が,彼と同じ戦いをしなければならないと思う. タイトルとは全く関係のない内容になってしまったが,プロ野球のウラの部分が表面化したこの事件は触れておくべきだと思ったので,これはこれで良いと思う. |