2005.08.18 Thursday
国民と市民とアイデンティティ
8月15日にNHKで放送された,「日本の,これから」を,最後の方だけちょこっと見た.
詳しい内容は,↓のブログでテキスト起こしをされているので,参照してください. ★★★ぼやきくっくり★★★::NHK「日本の、これから」第一部 著名人(町村外相も出ていた)が数人と一般の人(これがかなり怪しいが・・・)を20人くらい集めて,終戦60年の企画としてこれからの日本のあり方について,色々討論していたらしい. 私が見たのは最後の1時間弱くらいだが,その終わりの方で番組のまとめとしてこれからの日本はどうあるべきかというのを,一言で書いてもらうというのがあった. その中で特に気になったのが一つあった. 「『国民から市民へ』。いま日本は市民から国民へ、国に戻ろうとしてる。中国、韓国は国民から市民になろうとしてる。国にとらわれない発想が必要」(リー・ジョンウォン)【前述のブログより参照】 なかなか味のあるお言葉です. “国にとらわれない発想”とあるが,それは今の中国・韓国が最もできていない事ではないだろうか? 昨年のサッカーアジア杯でのあのブーイングと暴動,今年3〜4月の反日デモは一体なんだったのか? 最近の韓国の反日政策(昨年韓国で成立した,「日帝下の親日・反民族行為真相糾明に関する特別法」など)は一体なんなのか? “日本”という国をとらえて向けられている物ではないのか? 日本人の方がこういう観点では国にとらわれていない気がするんだが・・・ そして,この人は,「自分は日本“国民”ではなく,日本に住んでいる“市民”である」と認識すべきだと主張しているのだろうか? それとも「日本国籍を捨てろ」と主張しているのだろうか? 今流行(?)の地球市民になれという事なんだろうか?(プロ市民ではないと思うが・・・(笑)) 私は「自分は○○国民である」という事は,その人のアイデンティティの重要な1つであると思うが,“市民”になれという事はそれを捨てろと言っている事であると思う. 今のところ,日本人は日本国政府から様々な恩恵を受けて生きている.例えば,国外へ行くときも,日本国政府が発行したパスポート(旅券)を持ち,日本国政府がその人を日本人であると保証してくれるから,その国へ入る事ができる. この人はこのような恩恵を受けるだけ受けて,自分は国にとらわれるなと言うのだろうか? 権利ばかり主張して義務は置いてけぼりの構図と似ている気がするのは,やっぱり気のせいなのだろうか? P.S. アイデンティティとは関係ない話になったなぁ・・・ |