七転八倒五里霧中

思いつくまま,気のままに,行き当たりばったりに,無計画に・・・
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日本シリーズ Comet的総括 プレーオフの功罪
日本シリーズが終わった・・・

シリーズ前には大方の解説者が4−3,4−2という予想だったが,4連勝で千葉ロッテマリーンズが日本一になった.

プレーオフ1st,2ndステージを戦ってきたマリーンズ.その間ほとんど実戦から離れていたタイガース.この差は非常に大きいと思った.
プレーオフを勝ち抜き,勢いに乗ってきたマリーンズと,その間待たされたタイガース.地力の強さに差があったかも知れないが,タイガースはかなりハンデを背負ってシリーズに臨んだと思う.

2年前に始まったパ・リーグのプレーオフ.これは消化試合を少なくするために,首位だけでなく,「3位」という敗者復活戦進出のチケットも争わせようとする制度である.去年まで巨人戦という収入源が無かったパ・リーグが収入の底上げを狙ったとも考えられる.
再来年(?)から導入を検討しているようだが,パ・リーグの制度にするのか,昔パ・リーグでやっていた前後期制にするのかは不明だ.

パ・リーグのプレーオフは去年に引き続き,今年も盛り上がった.
しかし,おかしな点も持ち上がっているのも事実である.
1.レギュラーシーズン1位のチームが1stステージの終了を待たなければならない.
2.プレーオフを実施している間,セ・リーグ優勝チームが待たなければならない.
去年はまだマシだった(プレーオフ終了とドラゴンズの公式戦終了がほぼ同じ時期だった)ようだが,今年はタイガースの日程消化がスムーズすぎたために顕著に出てしまった.

これで,2年連続パ・リーグ2位のチーム(プレーオフ導入前なら日本シリーズに出てこれなかった)が日本一になるという,少し「歪んだ(?)」結果になってしまった.これが来年以降のプレーオフ制度に対する批判を呼ぶかも知れない.

ここで,アメリカのメジャーリーグ(MLB)のプレーオフとの違いについて言及しておきたい.
MLBはアメリカンリーグ(ア・リーグ)とナショナルリーグ(ナ・リーグ)があり,それぞれ東・中・西地区に分かれてそれぞれの地区優勝をかけて戦っている.プレーオフは各地区の優勝チームと各地区2位で勝率がトップのチーム(ワイルドカード)がトーナメント方式で行われ,それぞれ地区シリーズ,リーグ優勝決定戦,ワールドシリーズとなっている.

MLBのプレーオフも興行面から導入された制度だが,日本のそれとはシステムがかなり違う.
まず,レギュラーシーズン終了直後に地区シリーズが始まる.その後ワールドシリーズまで,ほとんど間を置かない日程が組まれている(過密日程のためベンチ入り人数が25→40と拡大される).
そして,MLBのプレーオフは両リーグほぼ同じ日程で行われる.よって,どちらかの試合間隔が極端に空くという事が無い.
確かに,この制度もワイルドカードでプレーオフに進出したチーム同士がワールドシリーズで戦うという事もあり得るので,この制度が一概に良いとは言えないが,日本の現制度よりはまだマシだと思う.

なんかタイガースが負けた言い訳&愚痴をこぼした形になったが,この日本シリーズが現制度の歪みに一石を投じる事になればいいと思う.
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