6月3日のW杯アジア最終予選・バーレーン戦に向けたテストマッチが行われたが,結果は0−1で敗れキリンカップ最下位で終了した.
TVで試合を見ていたが,パスは回るがフィニッシュまでなかなか持って行けず,シュートを打ってもGKの正面だったり,枠から思い切り外れたものが多かったように思う.
その反面,UAEには縦パス1本でPA内で危ない場面が何回かあったし,その1回をゴールに繋げられ,日曜日のペルー戦のリプレイを見ているようだった.
後半に入り,サイドから崩して惜しい場面が何回かあった.まあ,UAEのDF陣が疲れてきたため(UAEは中2日でこの試合に臨んでいるというのもあるが・・・)に,崩しは上手くいっているが,PA内にたくさん人がいる状態ではよっぽどいいクロスが入らないとゴールを決めるのは至難の業だと思う.
日本の攻撃陣の決定力不足が問題になっているが,私にはPAの近くにボールを運んでからが遅いように見える.
右SBの加地はひたすら前に進んで,ゴールライン際からクロスを上げようとしていたが,左SBの三都主はボールを長く持ちすぎだと思う.確かに三都主は瞬発力があり,ドリブル突破できれば大きなチャンスを作り出すことができるが,ボールをキープしている間に2人に囲まれ,無茶な突破にいってボールを奪われたり,タッチラインに逃げられたりしている.
トップ下の小笠原にも同じような感想を持った.ボールを持ってから,横に流れてパスの出し先を探している間に囲まれて潰される,または,狭いところを通そうとしてパスカットされる,という場面が多かったと思う.
ボールは回るけど,チャンスらしいチャンスを作れない.
ずーっと言われ続けたことだし,ジーコ監督も同じ事を指導してきたと思う.各々のクラブチームではできているはずなのに,代表になるととたんにできなくなるのはどうしてなんだろうと思う.
バーレーン戦にはイタリアでプレーしている中村や中田英,中田浩,柳沢が招集されているが,この追加招集によってバーレーン戦で満足のいく結果が出ることを期待している.