2006.02.24 Friday
ホリエモンメール疑惑の顛末
永田寿康衆議院議員(民主党)の予算委員会の発言から始まった,武部自民党幹事長の次男−ライブドアの金銭授受疑惑.
ニュースを見た瞬間は「おっ!?」とも思ったが,永田議員が入手したメールというのが,ちょっとPC関連の知識がある人なら誰でも作れそうな物だったり,メール自体がホリエモンが送ったにしてはかなり不自然な文体だったり,追加の証拠があるのかと思えば,「国政調査権の発動」の一点張りだったりと,どうしようもない展開になった. なんで,永田議員はこのメールの内容を予算委員会で発表する前に,きちんと裏付けを取らなかったんだろうか? 裏付けを取り,詰めの証拠まで揃えておけば,このメール(らしきもの)の内容は自民党幹部の首を取るための取っ掛かりとして最適の材料だった.また,すぐに裏付けが取れなかったとしても,保留としておいて証拠が揃うまで待つということもできたはずだ. しかし,功を急いだのか,永田議員にとって最悪の結末となってしまった. 現時点での,この騒動の成果. 武部幹事長の次男氏は痛くない腹を探られた上に,名誉を著しく傷つけられた. 民主党は党自体の信頼を著しく落としてしまった. 税金で運営されている通常国会の時間を著しく浪費してしまった. 結局,この騒動で得られたものは何もなかったと思う. |