2006.05.02 Tuesday
プロ野球4月のまとめ(セ・リーグ編)
プロ野球が開幕して早1ヶ月がたった.
開幕ダッシュに成功したチーム,例年通りのチーム,出遅れたチームがある程度はっきりしてきた.リーグ別にまとめてみる. ジャイアンツが頭一つ抜け出している.ここまで全カード勝ち越ししており,2位と4ゲーム差,勝率.750で貯金12と開幕ダッシュは大成功だろう.ドラゴンズ,タイガースがなんとか食らいついていっており,この3チームが勝ち越し組.あとスワローズ,カープ,ベイスターズと続いている. ・ジャイアンツ:現在頭一つ抜け出しているが,これは投手陣の補強が要因だろう.昨年リーグ最下位だった防御率が,4月のチーム防御率は3.43でリーグ2位(1位はタイガースの3.05).昨年の4.80に比べると格段に投手陣が安定しているということが分かる.先発パウエルと抑えの豊田が良い仕事をしている.打者陣もイ・スンヨプを獲得した効果が出ているが,それよりもバントや盗塁など細かい作戦も絡めることで,効果的に得点を挙げている.ここまで強い野球を展開しているという感じだ. ・ドラゴンズ:ここまで去年と同じような成績を残しているが,負けるときは大敗が多く,勝つときは接戦をものにするといった印象がある.昨年は交流戦で一気に減速したが,今年の交流戦をどう乗り切るかによって,今後のペナントレースのおもしろさが決まってくるだろう. ・タイガース:昨年の打点王今岡の不振と昨年の盗塁王の赤星の盗塁の少なさが気になる.投手陣は相変わらず安定していると思うが,4/30の勝利が今季初の1点差勝利ということから,勝つときは大勝,負けるときは接戦を落とすというドラゴンズと対照的な印象がある. スワローズ:古田選手兼任監督が注目されたが,若手の米野がマスクをかぶることの方が多かった.メジャーから日本に帰ってきた石井一が今のところ不発に終わっている. カープ:ブラウン新監督による新打順がイマイチ機能していない.出塁率の高い順に打者を並べて効率よく得点するという理論は分かるが,2番・前田というのは前田本人を苦しめたようだ(最近は5番になっている).投手陣は比較的安定している.チーム打率も高くないが,出塁率が低いのが気になる. ベイスターズ:投手陣が崩壊している.ここまでのチーム防御率6.38はリーグ最下位で,抑えのクルーンに繋ぐという場面が作れないでいる.昨年の最優秀防御率の三浦が打ち込まれている.今季から導入された2段モーション禁止の影響がモロに出ている感じだ. と,こんな感じでまとめてみた.明日からの3連戦が終われば交流戦に突入する.昨年はドラゴンズが交流戦に泣いた形になったが,今年はどうなるのだろうか? 明日はパ・リーグをまとめてみる. |