ほんとは昨日のうちに書きたかったけど,電車男が気になったため,そっちを優先してしまった.
ネタのタイムリーさから言えば,こっちの方が先に書くべき何だけどね.
まず,北朝鮮戦の感想.
前半45分はずーっとグダグダだった.
日本のボール回しも緩慢で,ボールが落ち着かない.金曜のバーレーン戦のようにボールを持っていない選手が動き回ることもなく,ただボールがセンターライン付近を行ったり来たりしていた.
相手の北朝鮮もこの試合に勝てなければW杯出場の可能性は0になるはずなのに,大胆に攻めることも,中盤からプレスをかけてボールを奪いに来ることも少なかった.
後半からFW鈴木に替わりFW大黒が投入される.いつものジーコ監督なら,FW柳沢を替えていたと思う.投入された大黒が動き回ることで,他の選手も動きが良くなり,必然的にチャンスが増えていった.
そして後半28分,MF稲本の挙げた縦パスをゴール前で大黒が相手DFと競り合い,こぼれた所に走り込んだ柳沢がスライディングでシュートを決めて先制点を挙げた.
終了間際の後半44分,中盤のルーズボールをDF田中が前線へフィード.それに反応した大黒が飛び出して,相手GKと1対1となる.冷静にGKを振り切って無人のゴールに蹴りこみ2−0とし,勝利を決定づけた.
この試合は勝つか引き分けでW杯の出場が決まるのだが,「勝って決める」の方がチームの勢いとしても良いに決まっている.結果としてFWの2人が点を取って勝ったことは,このあとのコンフェデレーションズカップに良い影響だとおもう.
予選は残り1試合を残して上位2カ国と,3位,4位が確定し,8月のイラン戦は首位決戦になるだけで,いわば消化試合である.昨日見ていた番組では「予選首位と2位では,全然違う」といっているが,それはTV局側の都合だろう.イランとの最終戦は「絶対に負けられない戦い」ではない.それでは盛り上がりに欠けるから,TV局としては煽っておいて視聴率を稼ぎたいのだろう.
確かに2位で予選通過と首位で予選通過では,気分が違ってくるだろうが,結局予選でしかないので,コンフェデ杯,東アジア選手権と試合が続くから,イラン戦は若手や控えに回っている選手を主体で臨み,W杯へ向けた戦力補強を行ってもらいたいと思う.
キリンカップからバーレーン・北朝鮮戦で招集された選手で最も若いのが大黒・玉田の25歳.アテネ五輪に出場したメンバーやワールドユースに出場するメンバーからも招集をかけて,ベテラン・中堅・若手といろんな可能性を試してもらいたい.