2004.07.07 Wednesday
続・プロ野球再編
7月1日にも書いたことだけど,もう1回考えてみる.
この合併は近鉄球団の経営難を解消するという目的で行われるはずである.近鉄球団は年間40億円もの赤字を産み出し,近鉄本社にとっては荷物でしかない.それを解消するためにオリックスと合併して,近鉄本社の経済負担を軽くしようとしている. 今年の初めに近鉄球団の命名権(ネーミングライツ)の売却を提案しようとしたら,オーナー会議に潰された.これによって近鉄球団はにっちもさっちもいかなくなり,結局他球団と合併することになった. 近鉄本社の経済負担を軽くするなら,幾らか資本を出さなければならない合併よりも,球団自体を買い取ってくれる方がよっぽど有効だと思う.ということは,命名権売却騒ぎのときからこの合併話が既に走っていたと考えることもできる. 産経新聞の社説(7/6)に「この問題は現代日本社会の縮図ともいえる.」というくだりがある.既得権益にしがみつく老人達と,それに挑もうとする若い世代.こういう老人達は「自分が生きている間さえ幸せだったらいい」という思想の下に動いているので,この老人達がいなくなった時のことは全く考えてない.その時困るのは若い世代なのだが,老人達にとってそれは「対岸の火事」なのである. 追伸: 大阪府の太田房江知事が「まずライブドア本社を大阪に持ってきてもらわないと・・・」と言っていたらしいけど,こういう言い方もいかがなもんかな,と思った. |