2005.07.02 Saturday
マリみて最新刊発売
マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ 諸般の事情により発売日から1日遅れて入手.そして,即読了. 出版社からのレビューはこんな感じ. 冬の日曜日、令の家にハイヤーが迎えにくるのを目撃した由乃。両親にきくと、今日は令のお見合いの日だというのだが…!? 黄薔薇、白薔薇、紅薔薇、それぞれの冬物語を描く、人気シリーズ! 感想は↓で(ネタバレ有り・反転させて見て下さい)
順番は黄・白・紅薔薇姉妹の順.
1話目:レビューにあった令のお見合いより,由乃と菜々のこれからの関係がどうなっていくんだろう,というのが気になった.令のお見合いのオチは予想出来る範囲だったし・・・ 青信号の由乃が,菜々にどこまで振り回されるのか,そして,そのとばっちりを喰うであろう我らがヘタ令ちゃんは卒業後も振り回され続けるのだろうか.なかなか興味深い. しかし,興味のベクトルが令→由乃→菜々→令と見事に3すくみのようになっているのが面白い. 2話目:由乃・祐巳2人の親友が妹問題や,姉の卒業を控え,色々大変であるのに対し,自分が平和すぎる事を逆に心配する志摩子. やはり波乱因子が圧倒的に少ない白薔薇姉妹では,エピソードを作るのにも四苦八苦してるな,というのが感想.ページ数的にも他の2人の半分くらいだし(笑) それにしても耳に指突っ込む聖って・・・ あと,桂さんって久々の登場だっけ? 3話目:祐巳の妹問題はとりあえず保留.結局瞳子になると思うんだけど,引っ張るなぁ.さりげなく人物紹介のイラストからも可南子が消えてるし. 春休みから引っ張った遊園地に何故か柏木&祐麒が登場.小笠原家にて柏木の本心を少し垣間見る事になる祐巳.やっぱり従兄妹同士の結婚は柏木君も反対だったようで,1巻で祥子に向けた言葉は自分を祥子の興味から遠ざけるための方便も入っていたようである.柏木,実はホモっていうのも嘘なのか・・・? さて,妹問題の解決は次巻以降に持ち越されたわけだが,ここまで祐巳−祥子の繋がりを描き続けるということは,マリみては祥子が卒業して終わりって事になるのかな? 菜々が出てきて次年度への期待も膨らんできただけにもったいないような気もするが,作者としてはあんまり長々と続けるのはモチベーションを維持するのが難しいから,スッパリと切るのかも知れない. 追伸:この巻では3話ともに共通の部品を組み込んでいるらしい.あとがきでは「お菓子」,「車」,「男の人」が例として挙がっているが,まだいくつかあるらしい.これからそれらを探してみるのも面白いかも・・・ |